NPO法人 大田家庭教育研究所

ご挨拶

 新春を寿ぎ、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
皆様方におかれましては、良き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年は、お陰様でNPO法人大田家庭教育研究所が発足して30周年を迎え、
6月2日(日)午前10時より、大田区民ホール・アプリコにて、30周年記念
講演会を開催させて頂きました。
ご公務ご多用の中、大田区長さん、教育長さんより、お祝いのご挨拶を賜り、大
勢のご来賓の方々がご参集下さいました。
温かい雰囲気の中、約300名の方々と共に、感謝と喜びの集いとなりました。 
改めまして、ここに深くお礼申し上げます。
その後、学校や地域の方から講演依頼を頂き、たくさんの方々とご一緒に家庭
教育を学ぶ機縁を頂くことが出来ました。
重ねてお礼申し上げます。
 家庭教育セミナーにおきましては、4月から入門コース第12期生を開講さ
せて頂きます。新たな出会いに期待して、皆さんと共に23年目のセミナーを
歩んで参ります。
会場でセミナー生にお会いすると 「やっぱり会場で直に所長さんのお話を聞
いて、班の皆さんにお会い出来るって嬉しいですね。」
「ここの空気と言うか、雰囲気がとても心地良く感じるんです」と、喜びのお声
をたくさん頂きます。
一方でYouTube(セミナー生限定・非公開)配信を活用することで、地方在住の
方や、様々な事情で会場に足を運べない方々にも、家庭教育の講座を学んで頂
く機縁を広げることが出来ました。
今年は海外へ転勤された方々へも配信することになり、「お会いできなくなるの
は残念ですが、セミナーが継続出来て良かった。安心して行って参ります」と
喜んで出発されました。
 子どもの問題は多岐にわたりますが、親子や家族の悩みと向き合い社会のお
役に立てる研究所を目指して活動して参ります。
ご支援頂いております皆様方と手を携えて、大田区から日本中、そして世界中
に幸せな家庭・親子が増えます様、益々尽力させて頂く所存でございます。
“巳のり”多き1年になりますように、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


    新着情報

      
2025年 3月 Q&A」を追加しました。(2025年3月28日)


    ご紹介
      NPO法人大田家庭教育研究所所長として、
      健全なる青少年育成のために、小・中学校、高校、企業等で、
      親の教育のための講演を続けている。
      全国カウンセリング協議会認定カウンセラーの資格を持ち、多くの人々の心の改革も行う。
      現在、約300名の家庭教育セミナー生を教育中。
      又、元尚徳学園理事として、聖マリアンナ医科大学・坂本堯 名誉教授に、
      哲学、人間学を師事し、現在に至る。

             
               講演会で講義する田島所長と会場の様子

    基本理念
      子どもに学ぶを基本として、その子なりの能力でやがて社会に貢献できる人に
      育てるために、子どもの心理発達を知って、その成長に合ったふれあい方を学ぶ。
       
    活動内容
      家庭教育セミナー・プチ講座・電話相談・講演会の開催、またご要請に応じて、
      学校関係、並びに地域諸団体主催に所長、講師がお伺いさせていただきます。

      
               講演会で講義する田島所長


 電話相談
毎月1回、午前10:00〜12:00、午後 1:00〜3:00までです。
相談は無料です。個人のプライバシーは
完全に守りますので、安心してご相談ください。
相談は所長、講師が対応させていただきます。
お子さんのこと、家庭、友人関係などで悩んでいる方、お一人で悩まずに
是非一度ご連絡ください。



電話相談の応対の模様。田島所長と桑野講師

電話番号
03−5754−3785(イーナイヨー ミンナハイ)  か
03−5754−3786(イーナイヨー ミンナハロー)FAX同様

2025年 電話相談日
  1月21日(火)、 2月13日(木)、 3月 6日(木)、 4月10日(木)、
  5月 8日(木)、 6月 3日(火)、 7月17日(木)、 9月 2日(火)、
 10月16日(木)、11月13日(木)、12月 2日(火)

        受付時間 午前10時〜12時
             午後 1時〜 3時

お知らせ
家庭教育セミナー第12期生入門コース 募集のお知らせ (2025年)

 「子どもをどう育てればいいのかしら?」「子どもにどう触れ合っていけばいいのかしら?」
そんな子育てに悩みをお持ちのお母さん、大事な我が子の為に成長していきたいとお考えの
お母さん、大田家庭教育研究所では、家庭教育セミナーを開催しております。
 子どもの年齢に添った心理・発達を知って、どのような触れ合いをすれば子どもが伸びていく
のか、子どもがより良く成長する為に、親としてどの様に関わっていけば良いのか等、具体的に
学びます。(お父さんや、祖父母の方も大歓迎です!)
 入門コースでは、「家庭教育の重要性」や、「なぜ我が子が親に歯向かうのか」、反抗期の対処
の仕方等、子どもの年齢発達に応じて学びを進めて参ります。
(さらに学びを深めたい方は、応用コース、専門コース、研究科へ進むことが出来ます。)
是非ご一緒に学んでみませんか?
お申し込みは、お名前(フリガナ)、ご住所、お電話番号、Gmail address、お子さんの年齢を明記の上
当研究所までFAXまたは郵送にてお送り下さい。

≪ 日 程 ≫      2025年4月開講(詳細は後日、葉書にてお知らせ致します)
                   入門コース   1年間4回 × 2年 = 全8回 
 ※全過程修了者には、各コース毎に修了証書をお出しします。
                   ※各コース共、会場は池上会館です。
(会場に来られない方は、YouTubeにて受講できます)

≪ 受 講 料 ≫    1年間 3000円(テキスト代500円含む)

≪ 連 絡 先 ≫    NPO法人 大田家庭教育研究所
                  TEL 03−5754−3785  FAX 03−5754−378




2015年1月21日(水)
ケーブルテレビのニュース番組
「デイリー大田」にて、大田家庭教育研究所が紹介されました。

取材の様子





      
「大田家庭教育研究所のブログ」


        
           家庭教育セミナー入門コース 第8期生の皆さん
              津村教育長さんをお迎えして


        
            田島所長とスタッフ


        
            保育スタッフ ママの強い味方



子育てQ&A



2025年 3月 Q&A

Q.  1歳になる女の子ですが、やっと歩けるようになりました。

   家の中では、歩くことが出来るのですが、外で靴を履くと、怖がって歩くことができず、

   一歩二歩で、すぐに手をついてしまいます。どうしたら良いでしょうか?



A.  今までハイハイしていた赤ちゃんが、自分の足で立てるようになり、どこかに

   つかまりながらでも、お家の中で歩くことが出来るようになる、ものすごい成長ですね。

   ただ、お靴を履いて外で歩くのが、怖いのですね。

   そのような時は、外での安全な場所、たとえば公園などで、汚れても良い服を着せて、

   自由に遊ばせてみては、いかがでしょう。

   回りの子供達が遊んでいるのを見て、自分もその子たちの方へ近づいてみたり、おす

   べりなどに興味を持って、少しずつ、這ったり、歩いたりしながら近づくかもしれま

   せん。その時に、一歩二歩、歩いて、すぐに手をついてしまっても、自分で起き上がる

   のを待ってあげましょう。

   すると、転んだり、手をついたりしても、こうやって起き上がればいいということを、

   身体で覚え、ハイハイしては、立つ。ということに、自信がついてくるでしょう。



   そして、気がついたら、トコトコと歩いて、他の子供達と遊んでいるかもしれません。

   安全な場所で目を配り、出来るだけ、自由にさせてあげましょう。

   その繰り返しで、手をついたら、立ち上がる。危うくなったら、手と膝をついて安定させ

   る。ということを、赤ちゃんは、身を持って学んでいくでしょう。

   自然の発 達を信じ、ゆっくりと、安心して見守ってあげてください。

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2024.12月 Q&A

Q.  中学1年生の娘ですが。自分の気持ちをうまく言葉にして伝えるのが苦手で、学校での

   友人関係でも、我慢していることが多いようです。私も似たようなタイプなので、気持ちは

   わかります。家で私に、「こういうのが嫌なんだよね。」と、そのことを訴えてくるのですが

   話がつたなく、よく伝わりません。そして、「どういうこと?」と聞き返すと、「もういいっ!」と

   立ち去ってしまいます。どのようにふれあったら良いのでしょうか?



A.  中学1年生の娘さん、第三反抗期にもかかわらず、お母さんに学校でのことを話して

   くれる。きっと、良い親子関係なのですね。

   お母さんも、相手の気持ちを優先させて、なかなか自分の気持ちを伝えられない、似たような

   タイプなので、お嬢さんの気持ちがわかるのですね。

   それなのに、せっかくのお母さんの理解ある温かい気持ちがお嬢さんに伝わらず

   「もういいっ!」と言われてしまうのは、残念ですね。

   お嬢さんが、学校での切ない思いをつたない表現ではあっても、一番わかって欲しい

   お母さんに必死で話してきた時に、「どういうこと?」と聞き返されると、「今の自分の

   気持ちをわかってくれない。だったらもういいっ!」と、話したくなくなるのかもしれません。

   話の詳細はわからなくても、まず、その思いを受けとめて、「そうだったんだ。」「切ないよね。」

   「こんな気持ちなのね。」と、お母さんの方が心で受けとめて、豊かな表現力で、お嬢さんの

   言うに言えない思いを言葉にしてあげましょう。

   すると、「あっ、お母さん、私の気持ちを受けとめてくれた!」と、心が満たされるでしょう。

   まず、お母さんが表現豊かになること! これが大切ですね。

   そして、更に、お嬢さんとの会話を大事にして、「これ、どう思う?」「お母さんは、こう

   思うけど、あなたは?」など、表現してうまく伝える訓練を日常の会話の中でなさってみて

   下さい。

   最初は、表現はつたなくても、気持ちの方を汲んであげることによって、そこから会話が

   広がり、お母さんから、相手に伝わる表現の仕方を学んでいくでしょう。

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2024.7月 Q&A

Q.  中学1年生の娘ですが、コロナ禍以降、タブレットの授業も多くなり、オンラインのものに

   慣れているせいか、スマホを見ている時間が長くなり、気になります。

   スマホでお料理の作り方を見て、上手にお料理も作ってくれるのですが、あまりしょっちゅうスマ

   ホを見ているので、依存にならないかと心配です。どのように注意したら良いのでしょうか?



A.  いまや、スマホは、無くてはならないものですね。緊急の時や、塾で帰りが遅い時など、親御

   さんと、連絡をとるためにも必要です。

   また、調べものや、お料理の動画なども出ているので、使い方によってはとっても便利なものですね。

   ただ、心配なのは、見すぎによって、目を悪くしたり、他の時間を侵食してしまったり、危険なサ

   イトに誘導されてしまったりする可能性もあるということです。

   夏休み前に、親子で話しあってはいかがでしょう。

   まず、家庭内でのルールを作ることも大切です。

   使用時間を決める。(スマホを使うのは◯時まで。その後は、親にわたす。

   個人情報を書きこんだり、知らない人とは、メッセージのやりとりをしない。

   有害なサイトやアプリへのアクセスを制限してくれる「フィルタリング」を活用する。など。



   そして、「困ったなと思うことがあったら、いつでも相談してね。」と、話しやすい雰囲気に

   しておくことも大切です。

   更に、家庭教育では、「子供は、親の心の姿をまねて育つ」(感化の教育)と、教えていただいてい

   ます。

   お母さんが、日頃から時間を決めてスマホを見たり、スマホを上手に使いこなして調べものをした

   り、のめり込まずに使う心の姿を見せてあげてください。

   そして、お子さんが、スマホで調べて美味しいお料理を作った時は、「美味しいね!上手ね!良く

   調べて作ったのね!あなたは、スマホの使い方が上手よ。」と、まず、う〜んと褒めて認めてあげ

   ましょう。

   「お母さんが喜んでくれた!」「私を信用してくれている!」と、心を開いてくれた時に、「時間や

   ルールを守ろうね。信じてるわよ。」と、一こと言えば、お子さんの素直な心にスーっと、入って

   いくことでしょう。

   まずは、お子さんと心を通わせて話し合い、お子さんの真っ白な心に、お母さんが、スマホを上手

   に使いこなそうとする、心の姿を見せてあげて下さい。

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2024.4月  Q&A

Q.  中学1年生の男の子の母親です。

   私立の中学校に通っているのですが、入学した当初から、学校は楽しそうで、サッカー部に

   入り、生き生きと通学しています。ただ、家での様子を見ていると、「疲れた」「足が痛い」など

   と言って、ダラダラしています。散乱した部屋の中で、YouTubeを見たり、ゲームをしたりして

   いるのが目について、ついつい、文句をいったり、叱ったりしてしまいます。文句を言われて

   がっかりしたらやる気を起こすことは無いと、学んで分かってはいるのですが、この現状を見

   ると、ついつい叱ってしまいます。どのように接したら良いのでしょう。



A.  息子さんは、中学1年生になって、生き生きと楽しそうに学校に通っていらっしゃる。

   何よりですね。きっと、その子に合った学校に入学でき、充実した学校生活を送っているの

   ですね。まずは、そこを認めてあげましょう。「あなたに合った学校に入学できて、良かっ

   たね!部活も楽しいのね。お母さん、あなたの生き生きしとした姿を見ると、嬉しいわ。」と。

   そして、家で、ダラダラしているとのことですが、私立の中学校に通い、慣れない電車通学を

   して、その上、部活も頑張って、とても疲れているのでしょう。YouTubeを見たり、ゲームを

   したりして、ダラダラして、身体と心を休めているからこそ、毎日、元気に学校に通えるの

   ですね。お母さんは、そのことを理解してあげましょう。そして、中学生の時期は、身体の

   急激な成長に、まだ、内蔵の成長が追いつかないので、とってもだるくなる年頃です。

   ゆっくりさせてあげることも必要です。

   「YouTube や、ゲームでのリラックスも必要なのね。リラックスしてるのね。」と、大らかに

   認めてあげて、その上で、「部屋は、片付けておいた方が、どこに、何があるか、すぐに分か

   って、気持ちが良いでしょ。」と、大ざっぱでいいので、一緒に片付けて、片付け方を教えて

   あげましょう。

    まずは、生き生きと、楽しそうに、部活もし、学校生活も送る!そのことを、うーんと

   認めて喜んで、お家では、心と身体を開放させてあげ、お部屋の片付けも一緒に楽しく

   やり方を教えてあげてください。

   自分の一番、認めて欲しいところを認めてもらえると、他の事へのやる気もアップするもの

   です。

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2023.12月  Q&A

Q.  中学3年生の男の子の母親です。

   最近、息子がゲームで課金していたことが分かりました。 

   主人の口座から、けっこうな金額のお金が引かれていたので分かったのですが、スマホの中で

   ポチッ!ポチッ!っと、押すだけで、簡単に出来てしまうので、本人も、あまり自覚のない

   ままに使ってしまったようです。今までの育て方が悪かったのかと、心配になってしまい

   ました。今後、どのように接して、躾けていけば良いのでしょうか?



A.  今の時代の新たな問題ですね。今までの育て方が悪かったという事でなく、この事を

   チャンスと捉え、お金の大切さや、正しい使い方、がまんする心を育てましょう。

     だんだん、キャッシュレスの時代になり、ゲームに限らずスマホの中で、簡単にお金が動いて

   しまう時代です。危険や誘惑が、たくさんあります。

   その時代背景の中で、自ら善悪を判断し、正しく、安全に生きていかれる子供を育てるには、

   どうしたら良いのでしょう。

   やはり、どんなに時代やツールが変わろうと、根本のふれあいは、変わりません。

   まず、子供の心を聞いて、「どうしてこんなに課金してしまったの?」と、優しく尋ねてみて

   下さい。

   そして「ついつい楽しくて、夢中になって『もうちょっと』と思っているうちに、こんなに

   なってしまった」と言われたら、そこがチャンス!!

   「そう、楽しかったのね。」と、気持ちに共感し

   「でも、お金というものは、お父さんや、お母さんが、命を削るような思いで働いて、初めて、

   手に入るものなの。あなたなら、分かるわよね。」と、心に響くように、お金の重みや、勤労の尊

   さを伝え、よく話し合って、課金せずにゲームを楽しむ方法や、時間のルールなどを、一緒に決

   めましょう。そして、「あなたを信じているわよ」というスタンスで、見守ってあげてください。

   お父さんや、お母さんが、どんな思いで、働いて、自分を育ててくれているのか、情に響いて納

   得すれば、自ら考え、どうやったら、日常の生活に影響しないようなゲーム楽しみかたができる

   のかを、研究するでしょう。

   難しい時代ですが、まず、子供の思いを汲んで、話し合い、人として大切な事は、しっかりと伝

   えていくこと。

   こうして、「自己統制力」いわゆる「がまんする心」が、育まれていくのです。

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2023.8月 Q&A

Q.  高校3年生の長男のことで相談です。

   野球部に所属し、早朝から遅くまで部活に励んでいます。

   大学受験を控え、塾代にもお金が掛ります。 

   母親の私も仕事で忙しい中、朝早くからお弁当を作り、夕食も栄養のあるものをと

   心がけて、完璧に準備しています。

   それなのに、部活で遅くなった時など、近所のコンビニで、友達と買い食いをして

   くることもあります。

   汚れたユニフォームを、夜洗濯する都合もあり、あまり帰りが遅いと、私の寝る時間も

   なくなってしまいます。

   試合で朝早い時や、帰宅の遅い時は、主人も車で送り迎えをしてくれて、家族で至れり

   尽くせり、長男中心の生活です。

   レギュラーになることが家族の目標で、皆で協力しています。

   それなのに、本人からは全く感謝が感じられず、当たり前と思っているようで

   私が忙しく、子どもとの会話をする時間もなく、笑顔を見せないと

   「お母さん、何が楽しくて生きてるの?」と、先日も言われてしまいました。

   『子どもの為に、こんなにやっているのに』と思うと、悲しくなりました。

   今後、どのように触れ合っていけば良いのでしょうか?



A.  高校生活最後の学年を、精一杯、部活に励んでいる息子さん。

   健康でスポーツが出来るのは、お母さんの栄養面でのサポートがあってこそ!

   素晴らしいことですね。まずは、息子さんの健康をサポート出来ている、ご自身の

   努力と、頑張っている息子さんを認めてあげましょう。

   そして、家がすぐそこなのに、近くで友達と買い食いをしてくる息子さん。これは

   もしかしたら食べることだけが目的ではなく、かけがえのない仲間と、少しの時間でも

   一緒に過ごしてコミュニケーションをとる為かもしれません。

   もし、帰宅があまりにも遅く、夕食の後片付けに支障が出るような時は、息子さんに

   自分で食べた食器を洗ってもらいましょう。その分、お母さんの体力と心にゆとりが

   出来て、笑顔が出るかもしれません。

   そんな心にゆとりがあるお母さんには、息子さんの方から、その日の感動!くやしかった

   こと!などなど、心の動きを話してくれるかもしれません。

   その時が、心を育てるチャンス!!

   息子さんの思いに寄り添いながら、人間として大切なことを伝える機会でもあります。

   「お父さんが働いてくれるお陰で、好きな野球も出来るのね」と。

   ここで、家族に感謝する心も育ちますね。

   泥だらけの洗濯物も大変です。息子さんと相談して、ルールを決めてはいかがでしょう。

   「〇時までに洗濯かごに入れた物は今日洗えるけど、それ以降は明日になる」など

   家庭でのルールを守ることも、部活でチームの役に立つことにつながります。

    息子さんが、レギュラーになることが目標という、ご家族の考え方から

   「この子が、二度とない高校生活を、悔いのないように、本人の意志で思いきり充実

   出来ますように。そして、社会に出た時に役立てるように、今、野球を通して心と

   身体を成長させるサポートをしていきたい」という目的に変えられてはいかがでしょうか?

   この正しい願いを持って触れ合えば、おのずと、今、何が大事か、何をすべきかという

   優先順位が見えてくると思います。

    今は何が大事か!心を育てること?食事を作ること?

   一瞬、一瞬が選択ですね。その瞬間の正しい選択!

   その積み重ねが、明るい未来につながります。

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2023.4月 Q&A

Q.  20才の息子のことで相談です。

   高校を卒業し、自分の進みたい専門学校へ進学したのですが、途中でやめてしまい

   今は、飲食店でアルバイトをしています。自分で専門学校を辞めたのだから、「親に

   出してもらった学費は返します」と自分から言い、父親とも約束をしていたのですが

   きちんと返済しているのか定かではありません。主人に聞いても、あやふやです。

   ただ本人は元気で、とても生き生きと楽しそうにしています。それはとても有難い

   ことなのですが、どうも返さずに遊びに使っているようです。

   どう触れ合ったら良いのでしょうか?



A.  息子さんは、一度は進みたいと思った専門学校に行ったのですが、やってみて

   『自分が進むべき道は、ここではなかった』と気が付いて、自らの意思で別の道に

   進んだ。そして、辞めたことへの責任を取ろうとして「学費は返します」と自ら

   言ったのですね。まずは自立して「自分のとった行動の責任は自分でとろう!」と

   思っている、その心を認めてあげて下さい。

   そして、元気で生き生きとして楽しそう。素晴らしいことですね。今までの、ご両

   親の触れ合いが良かったから、自ら「親に返します」という自立した心も育ち、自分

   の意志で次の道へ進もうとする“やる気”も育っているのだと思います。

   そして、元気で楽しそう。このことも、途中で専門学校を辞めると言った息子さんを

   ご両親が頭から否定せず、明るく温かい雰囲気のご家庭を作ってきた、お母さんの

   努力の結果だと思います。まずは、そんな素晴らしい触れ合いが出来ているご自身も

   認めてあげて下さい

   もし親御さんが、ただ??りつけ否定ばかりしていたら、息子さんは反抗するか、心を

   閉ざして、引きこもってしまっていたかもしれません。それが、アルバイトを通し、

   社会に役立ち、生き生きとしている。温かいご家族に囲まれて、すくすくと心が育って

   いる証拠です。

   そして、もう一つ大事なことは、今、このことを通して「お金は借りたら返す」という

   ことを、躾けるチャンスです。まだまだ、息子さんは世の中に出て、お金を稼ぐという

   ことを始めたばかり。頂いたお給料を、どのような配分で、どのように返済し、どのように

   日々の生活に使っていくか。これを、主婦としての家計管理のキャリアのあるお母さんが

   教えて、サポートするのも、お母さんの大切な役割だと思います。

   ご両親が専門学校のお金を出したので、今、彼の収入がどのくらいあるのか、お母さんにも

   聞く権利があると思います。その中で、息子さんの「責任をとって返したい」という心を

   大事にしながら、よく話し合い、本人の、その意志が全う出来るようサポートしてあげて

   下さい。返済計画を立てたら、毎月必ず決めた日に、無理のない金額を返してもらい

   きちんとノートなどにつけておきます。その時に「よく頑張ったね。来月もきっと出来る

   よ!」と認める言葉と、次回への良い暗示も大切に!そして数カ月続いたら、記録を見せて

   「ほら、こんなに返済出来た!」と、達成感を味わってもらうことも忘れずに。

   次への意欲につながります。お父さんに、きちんと報告をすることも忘れずに。

   こうして温かく愛情をもって見守り、かつ厳しく、きちんと返済してもらう!



   この1回、1回の行動で、「借りたら返す」という習慣が楽しく身に着くことと思います。

   そして、このことが、彼が困難を乗り越えていく、たくましさにつながります。

   見守り、陰からのサポート!大変ですが、頑張って下さい。

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2023.1月 Q&A

Q.  我が家の高校2年生の長男のことでご相談があります。

   高校受験の時の試験が、たまたま出来が良かったようで、高校では特進クラスに

   入りました。ところが入学後あまり勉強をしていないので、成績は下から2番目

   くらいです。部活にも入っていますので、友達付き合いが多く、帰ってくるのが

   遅い日が多いです。今年は3年生になり、本人は大学受験する気でいるのですが

   ほとんど勉強らしい勉強をしていないので、心配で仕方ありません。

   塾には行っていますが、「受験に向けて、もっと勉強したら?」と言っても「わか

   ってる」と言いながら、なかなか勉強しません。

   このままでは受験なんて無理だと思うのですが、どのようにしたら勉強するように

   なるのでしょうか?



A.  受験シーズンになってきて、勉強に関するお悩みが増えているように感じます。

   お子さんのことを心配されて、お子さんと一緒にドキドキしながら受験を迎えて

   いるようですね。

   でも高校受験の時には、一生懸命に勉強した結果、受験の成績が良くて特進クラスに

   入ったのですから、やる気を出して受験に向かうお子さんなのだと思います。

   高校に入って、1、2年生のうちは部活に友達付き合いにと、高校生活を謳歌して

   いるのでしょう。3年生になったら、いよいよ大学受験と言う実感が出て、勉強の

   スイッチが入るのではないでしょうか。

   高校生期は『一人前の大人と認めてほしい時期』と家庭教育で教えて頂いています。

   お子さんは塾にも行っているのですから、全然勉強していない訳ではないですよね。

   塾に行って勉強していることを「頑張ってるね」と認めてあげて「あなたなら一生

   懸命に勉強して、大学受験を乗り越えられると信じているよ」と期待してあげましょう。

   高校の勉強を、お母さんが見て教えてあげる訳にはいきません。

   お母さんに出来ることは、栄養のバランスが整った食事を作るなど、体調面でのサポート

   です。お子さんが一生懸命に勉強に向かえるよう、また勉強に疲れた心と体を癒して 

   あげられるようなサポートを心がけて下さいね。

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2022.12月 Q&A

Q.  1歳9か月の男の子です。

   アレルギーがあって食べられるものが限られている中での食事なので、食べさせようと

   必死になっています。身長は平均より高めなのですが、体重が平均の下の方で痩せ気味の

   為、とにかく食べさせるようにしたいのですが、むらがあり集中力がありません。

   食べ始めて10分くらいは集中して食べるのですが、あとは遊び食べが始まります。

   それでも食べさせなければと思い、遊びながら一口食べ、少ししてから一口食べという

   感じで食べているので、食事に1時間半くらいかかってしまいます。

   でもとりあえず、お皿に盛った分は全部食べてくれます。

   このような食事の仕方でいいのでしょうか?



A.  お子さんの食事の悩みってよくありますよね。

   食事をちゃんと食べてくれないと心配でしょう。お子さんのことを思って必死に食べさせよう

   としているお母さん。アレルギーの問題もあるとのことですから、きっと食べられるものを

   工夫してあげているのでしょうね。子どもの為に、一生懸命に努力されていて素晴らしいです

   ね。その中で、いくつか工夫するといいのではないかと思うところをお伝えします。

    まず食事の量ですが、どのくらい盛っているのでしょうか?

   たくさん食べてほしくて、お皿いっぱいに盛っているということはないですか?

   あまりたくさんだと、見た目に「こんなにたくさん大変だ」と思ってしまうのではないで

   しょうか。はじめは少なめに盛って、パクパクと食べられるように一口大のおにぎりにして

   みたり、お肉やお魚、野菜なども、可愛く切ってみたりして「食べたいな」と思ってもらえる

   ようにするといいでしょう。

    そして食べさせなければと必死になって「ほら食べて」と無理強いすると、お母さんも

   怖い顔になるので、子どもは益々食べなくなってしまいます。

   それよりも「これ美味しいね」「わぁー大きなお口」「もぐもぐ上手だね」など、楽しい雰囲気

   で食べられるといいですね。

   嫌がるものは無理にではなく、幼児はすべてのものに命があると思っているので、「ニン

   ジンさんが○○ちゃんに食べて食べてって言ってるよ。大きなお口で食べてあげようね」と

   言うと案外パクンと食べたりします。

   そして食べたら、「ニンジンさんが、食べてくれてありがとうって喜んでるよ。○○ちゃんが

   食べてくれてママも嬉しいわ」と喜んでほめてあげましょう。

    幼児期は、明るく楽しいことが大好きです。食事の雰囲気も明るく楽しく工夫してみて

   下さい。また、幼児期は集中力はそれほどありませんので、食事時間を30分くらいに決めて

   遊び始めたらダラダラと食べさせずに「もうごちそうさまね」と片付けてしまいましょう。

   でも、食べてなくてかわいそうだからと、途中でおやつをたくさんあげたりしないように

   して下さいね。お腹が空けば次の食事の時にきっと食べると思います。

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    ご依頼など

講演の講師依頼は電話で受け付けます。
TEL 03*5754*3785(イーナイヨー  ミンナハイ)
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